記録(2023年1月19日)*読書メモ
岡本太郎『今日の芸術』
- 一般の人々も芸術に触れられる=明朗な近代性
- 以前は特権階級、専門家の独占物であったため
- 「たとえ自分では気づかないでいても、人はいつのまにか古い習慣の無批判な虜になっているのです。(20頁)」
- 「自足せず、つねに新しい問題に全身を打ちつけて、古いおのれをのりこえ、精神を新鮮にたもたなければ、いつのまにか不順で無用な垢が、目に耳に、そして心の中にまで、のっぴきならないほど、いっぱいにつまってしまうものなのです。(20頁)」
- そういった「垢」が一体何であり、どのようにして取り除くのか
- 「八の字文化」
- 分からないのことの魅力
- アバンギャルド芸術は「アブストラクト(抽象主義)」、「シュルレアリスム(超現実主義)」に大別される
- 抽象主義:約束事を省き、自由に描く
- 「純粋に画面の構成要素である色と形の、合理的な配置、そしてそれら相互の調和による純粋な美的感動を想像しようというのが抽象画の目的(33頁)」
- 「超現実主義は理性、道徳、美などという、人間生活の上っかわにあって、時代と場所によってつねに移りかわったり、規準をうしなうようなものを徹底的にうたがい、人間性の奥底にひそんでいる本質をえぐり出そうとしました。ひらたく言えば、常識や「八の字」的な約束ごとにゆがめられない、人間の本来の欲望や感動をなまなましく作品に盛りこもうとしたのです。したがって、これは美だとか、理性、道徳などをのりこえることを信条としています。抽象画とは反対に非合理的であり、反美学的な立場です。(34頁)」
- 抽象主義:約束事を省き、自由に描く
- 「いつでも自分じしんで素直に見るということが第一の条件です。(39頁)」
- 「若さというのは、その人の青春にたいする決意できまります。いつも自分じしんを脱皮し、固定しない人こそ、つねに青春をたもっているのです。(45頁)」
それでは。