えりまとの在る所

記録を綴って愉快に生きようと試みる

記録(2023年1月16日)*読書メモ

読書

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6:00起床

 

 

矛盾とは、力において、量において、もしくは意気体躯において氷炭相容るる能わずして、しかも同程度に位する物もしくは人の間に在って始めて、見出し得べき現象である。両者の間隔がはなはだしく懸絶するときは、この矛盾はようやく※(「さんずい+斯」、第3水準1-87-16)※(「龍/石」、第3水準1-89-17)磨して、かえって大勢力の一部となって活動するに至るかも知れぬ。

夏目漱石草枕

難しい調子の言葉が並んでいます。

さっぱり分からないが何か大切なことを書いてある気がするので、かみ砕きます。

 

矛盾とは、力において、量において、もしくは意気体躯において氷炭相容るる能わずして、しかも同程度に位する物もしくは人の間に在って始めて、見出し得べき現象である。

 

矛盾は、特定の性質(力、量、気持ち、体格など)の両極端の要素(例えば量で言えば、「重い」と「軽い」という要素)がお互い同時に成立しないのにも関わらず(量について「重い」と「軽い」という要素が同時期に付与されることはない)、

そういう現実的な解釈を超えて、実際に特定の事物や人の中に認められる状態の事。

→広義で用いられる矛盾と同義。

 

両者の間隔がはなはだしく懸絶するときは、この矛盾はようやく※(「さんずい+斯」、第3水準1-87-16)※(「龍/石」、第3水準1-89-17)磨して、かえって大勢力の一部となって活動するに至るかも知れぬ。

 

両者の間隔(特定の性質における両極端の間隔、量で言えば「重い」と「軽い」の間隔)があまりにも大きいと、かえって矛盾が解決する。矛盾と認められなくなる。世間一般では、その矛盾は矛盾がないとして常識扱いされる。

→あ、と思いついたのが、極小の世界と極大の世界。極小=極大。

 

相対する事象も、その距離がかなり大きくなると同じものとなり得る。??

哲学的ですね。

 

それでは。