記録(2022年10月19日)*読書メモ(2022/10/19 シェイクスピア作『リア王』野島秀勝訳)
記録(2022年10月19日)
読書1時間 | ◎(計4時間) |
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瞑想15分 |
◎(計15分) |
運動 | |
未回収分 |
読書526時間(10月の読書時間計32時間) |
読んだ本 | |
起床時刻 |
6:40起床 |
10月の目標
読書メモ(2022/10/19 シェイクスピア作『リア王』野島秀勝訳)
エドガー
高い身分の人もわれわれと同じ苦悩に耐えている、それを見れば、
自分の惨めさもわれ一人の敵とは思えなくなる。
気楽な暮し、幸せな人生の情景をあとにして、
悶々と一人悩み苦しむ者こそ、一番あわれだ。
だが苦しみにも友があり、耐え忍ぶにも仲間がいるとなれば、
心の苦しみも大分、今は何と軽く、耐えられそうに思えることか、...
エドガー
しかし、こうして乞食でいるほうがましだ、馬鹿にされてもその理由がはっきりしているからな、
いつも馬鹿にされていながら諂われて、それに気づかずにいるよりは。
運命の女神に見はなされ、どん底に落ちれば、
浮かび上がる望みこそあれ、もう怖いものなしだ。
なげかわしい有為転変は高処からの転落だ、
落ちるところまで落ちれば、笑いが甦る。ならば歓迎しよう、...
失うものがない人間ほど恐ろしい物はない。
また、悲劇も行きつくところまでいけば喜劇に転ずる。
グロスター
...目が見えていたときには、躓いたものだ。今はよく物が見える、
物を持っていれば安心して油断するが、無一物になれば
かえってそれが財産になる。...
ない、ということが失うことのない財産そのものになる。
エドガー
いや、もっと落ちるかもしれない。「これがどん底だ」などと
言っていられる間は、どん底にはなっていないのだ。
不幸を嘆く余裕があるときは、まだ不幸のどん底(極限)にはいない、と。
リア
...襤褸を着ていれば、破れ目からささいな悪事でも露見する。
法服や毛皮の長衣なら何でも隠せる。罪に金の鎧を着せれば、
どんなに丈夫な法の裁きの槍先も折れて、無傷でいられる。
鎧が襤褸なら、小人の藁しべ一本で刺し貫ける。...
金と権力が幅を利かせるのは今も昔も同じようです。
エドガー
...人間、辛抱が大切だよ、
この世を去る時も、この世に出てくる時と同じさ、
万事、機が熟するのを待つのが肝心だ、さ、行こう。
じっくりと腰を据えて機が熟するのを待つ...今の私に必要な要素です。
それでは、また明日。