えりまとの在る所

記録を綴って愉快に生きようと試みる

記録(2022年7月31日)*読書メモ(7/31/2022 小林多喜二『蟹工船』)

記録(2022年7月31日)

読書1時間 ◎(計2時間)
英語学習15分
運動

ジョグ20分、日替わりプッシュアップ100回

HIIT(Bicycle Crunch→L-sit→V-Up→Trunk Curl→Flutter Kicks→Squats)各15秒計1分30秒

未回収分

読書642時間(7月の読書時間計71時間)

読んだ本
起床時刻

6:50起床

読書メモ(7/31/2022 小林多喜二蟹工船』)

 

漁船と蟹の缶詰工場が一体化した蟹工船

今にも沈没しそうなボロ船に航海法は適用されない。

なぜならこの船は「航船」ではなく「工場船」であるからだ。

かといって工場法の適用も受けない。正しく海に浮かぶ独立した無法地帯である...

 

蟹工船はどれもボロ船だった。勞働者が北オホッツクの海で死ぬことなどは、丸ビルにゐる重役には、どうでもいゝ事だった。資本主義がきまりきった所だけの利潤では行き詰り、金利が下がって金がダブついてくると、「文字通り」どんな事でもするし、どんな所へでも、死物狂ひで血路を求めだしてくる。そこへもってきて、船一艘でマンマと何十萬圓が手に入る蟹工船、ー彼等の夢中になるのは無理がない。

小林多喜二蟹工船』24頁

 

まだ20頁ほどしか読んでいませんが蟹工船は相当劣悪な環境であったことが窺えます。

夏目漱石の『坑夫』でも当時(1900年代初頭)の凄まじい労働環境が、

ひしひしと伝わってくる描写が連発していましたが、

こちらもこちらで、かなり過激ですね...

 

今にも崩壊しそうな船の上で波に揺られ、

粘質で不穏な空気がそこらに充満しているのを感じる。

そう遠くないうちに祖国の土も踏めず、この船上で死んでしまうかもしれない。

 

...そんな想像が出来てしまいます。

この先の展開が気になりますね。読んでいきます。

 

それでは、また明日。